【論文】”Carbon Reports”に掲載されました

外間進悟 助教が執筆したReviewがCarbon Reportsに掲載されました。

Carbon quantum dots for biological thermometry: Applications and advances
S. Sotoma*, K. Shiraya
Carbon Reports, 2025, 4, 3, 154-163

カーボン量子ドット(CQDs)は、その調整可能な光ルミネッセンス、低細胞毒性、化学的多様性により、生物学的応用に向けた有望な蛍光ナノ温度計として最近注目を集めている。温度に伴う蛍光特性の変化は、細胞および組織レベルでの精密な熱マッピングに新たな道を開いた。本総説では、CQDベースの温度測定の基盤となる基本メカニズムを包括的に概説し、材料設計、表面パッシベーション、環境耐性における進展に焦点を当てる。特に、信頼性の高い細胞内センシングに不可欠な複雑な生体環境下での安定性向上戦略に注目する。生細胞および生体内温度測定を含む最近の応用例を強調し、CQDベースの熱プローブの拡大する応用範囲を明らかにする。近赤外発光CQDの開発、長期生体安定性、機械学習やハイブリッドナノ材料との統合による動的高精度熱センシング実現といった将来展望を概説する。

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