【論文】”Biochimica et Biophysica Acta (BBA) – Biomembranes” に掲載されました

イオン対分配モデルに基づく膜透過理論の実証

T. Omatsu, K. Hori, N. Ishida, K. Maeda, Y. Yoshida*,
Biochimica et Biophysica Acta (BBA) – Biomembranes, 1863(11), (2021) 183724.

細胞の基本骨格である脂質二分子膜を介したイオン性分子の膜透過は,中性分子とは異なる膜透過挙動を示しますが,これを説明できる理論は.今までありませんでした.本研究では,標的のイオン性分子のみならず,共存する反対電荷をもったイオンが,脂質二分子膜に分配し膜透過性を支配していることを,実験的に明らかにしました.さらに同結果に基づき,これまでのイオンの膜透過機構の概念を覆す新しい膜透過理論を提案しました.

詳細はこちら

Distribution of ion pairs into a bilayer lipid membrane and its effect on the ionic permeability